ウルの住宅

下の図は、ある住宅の平面図と断面図です。まん中の中庭を取り囲むように、仕事部屋、応接室、使用人室、台所、トイレが配置されています。2階は個室になっているようです。いわゆるコートハウス方式の住宅で、外部からのプライバシーを守る必要のある都市型住宅の一例ともいえましょう。
ただ、この住宅の構造ですが、組石(そせき)造で、素材はレンガです(それも日干レンガ...)。
そう、この住宅は、紀元前1800年頃(今から3800年前!!)の古代メソポタミア地方の住宅なのです。
平面図と断面図を見ているぶんには、現代のものと言っても、そんなに違和感がないんじゃないでしょうか? そういう意味では西洋の住宅のプランニングは、ここ数千年、あまり変わっていないのかもしれませんね。
もちろん設備は全然ちがいますよ。井戸から水道へ、薪からガスや電気へ、トイレは...当時から水洗だったかもしれませんが...。

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