大府という街

私の住む大府という街は、下のような特徴を持って、大きく変わっていこうとしています。

●名古屋まで10~15分という通勤圏でり、新たな分譲住宅・マンションが建設されている。
●それにともない、大規模ショッピングセンターやファーストフード店等の建設。
●第2東名/環状線の結節点として、道路拡幅・延長。
●その他、中部国際空港の影響、市町村合併協議、新駅建設論議などもあります。

これらの変化は、不況という社会状況下では、経済的には幸せなことですが、それ以外の部分では、いろいろ考える必要があります。

大府の街は、20年以上前から、独自のコミュニティー組織を持ち、活動を続けてきたようですが、近年の環境の変化に、既存コミュニティーが対応しきれず、自治会の参加率が低下し、活動も停滞気味になっています。多くの流入人口が予想される今後は、さらにこの傾向が加速されていくのではないかと懸念されています。

 私は、子供や家族と生活する場には、時代をこえて共有していける「場」が必要だと考えます。そのためには、生活する場の風景は、緩やかであるべきで、場合によっては、変わらない部分も必要だと考えます。

人が風景によって得る共通感覚は、家族だけでなく、地域に住む人達の考え方のベースになっていくはずです。あまりに急な風景の変化は、地域と結びついた個人の考え方のベースを失わせ、家族や地域社会との共感を抱きにくくしてしまいます。

こうした風景を残していくためには、様々な知恵や手法が必要です。より広い世代や様々な環境の人に共感を得られるやりかたを、考えていかなければなりません。グループホームや保育室、今回提案した食のイベントや食の広場などもその一つかもしれません。また、現有財産の掘り起こしも必要です。駅前の時代に取り残された町並みや古びた散策ルート、汚いため池や用水などは、視点を変えることで大きな財産になりうるものだと考えています。

そしてもっとも大事なことは、一緒に考えてくれるよき仲間です。こうした考えを共有できる人達との接点を持ち、勉強会を開くことから始めたいと思います。

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