名古屋の構造

名古屋のメインストリートは、「広小路(ひろこうじ)通り」といって、名古屋駅から中心街の方に、西から東に向かって通っている。

一般的に城下町であった街のメインストリートが、お城から南に向かっていることが多い中、名古屋は他とは違った街の構造を持っていることになる。

また、たいていの街が、駅の北と南で特色を変え、官庁街を形成する北と、繁華街を形成する南といった構造を持つのに対して、名古屋駅は東海道本線が南北方向になっていることから、街を東西に分断することになる。

また、富山県の立山の近郊に生まれた学生と浜松に生まれた学生から、街では東西南北を意識することがなく、自分の位置は、山や海との関係から知ることができた。という話を聞いた。

名古屋は大きな平野にあって、地形から方角を知ることは不可能である。

だから、自分の位置、あるいは向いている方角を知るには、なかなかの知的努力が必要となる。感覚で方向を知ることができない分、街との一体感を持ちにくくなる。

こんな具合に、名古屋という街は、本来人間の持っている感覚との間に、ギャップを生じさせる構造を持っている。

あなたの街の構造は、どんなですか?

Comments are closed.