深夜+1+DS

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「深夜プラスワン(深夜+1)」という、いにしえのハードボイルド小説があるのだが、その中で2台の車がクローズアップされている。1台はジュラルミンのボディーを持つロールスロイス。もう1台は、緑色の血液の流れているシトロエンDSである。この作家は、他の作品でも機械ものののディティールを、上手く表現しているが、ここでは、まったく性格を異にする2台を登場させることで、作者の自動車に対する観察力を感じさせる。無機質に徹した車と、どことなく有機的な車である。

「シトロエンDS」というのは、以前、今井美樹のビデオクリップ(「プライド」でしたっけ...)とか、あるいは「鉄腕アトム」にも登場していて、どことなくオブジェ的要素が強い車である。

しかし一方で、パワーステアリング/パワーブレーキ/パワーギアシフト/パワーライト?(ハンドルを向けた方を照らす)/自動姿勢制御(コーナリングやブレーキ時に大きく姿勢を変えない、したがって制動距離が短くなる)等を、LHMという緑色の血液によって行う車として、1955年に登場しており(この方式は、改良され現在でも使用されている)、40年以上前のシステムが、現役でいられるほど先進的な車でもあった。

未来の車として、機能に相応しい外観を与えられたこの車が、40年たった今でも、「未来」を感じさせてくれるのは何故だろう?

30年前に作られた「2001年スペースオデッセイ」も、今でも「未来」を感じさせてくれる。

マーケティングなどおかまいなしに、突き抜けた個性を持たされた存在...だからなのだろうか。

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