21世紀住宅「家族の心を育む住まい」

21世紀になったばかりの、2001年1月に開かれた展覧会に出したパネル。パネルといっても下地は合板で紙を積層しているのでかなり重い。
20世紀が、合理性と機能性を追求した、外向き(上昇志向の強い)時代であったのに対して、21世紀は、もう少し内向きで、家族の問い直しが行われる時代だと考えている。
「少子高齢化」「高度成長時代の終焉」「個人と社会の結びつきの変化」...等、いろいろなキーワードを上げていくことはできるが、結局のところ、「近代化」という実験が、行くところまで行ってしまって、実は別の段階が(すでに)始まっているのではなかろうか。
こうした、次の段階へ進んでいこうとする私たちと、合理性や機能性の追求によって発展してきた住まい(住まいだけではないが)との間にはギャップがあり、そのギャップの積み重なりがストレスになっているような気がする。
こうしたギャップやストレスの解消には、小手先のデザインでは対応できないだろう...というのが私の考えだ。

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