間取りとコミュニケーション

それが全てとは言いませんが...子供の成長の方向性と取巻く空間との間には、大きな関係があるとされています。「登校拒否児」を生みやすい間取りとか、いろいろ指摘されることもあります。
「コミュニケーションを取りやすい空間」といっても、家庭によって、コミュニケーションの方法は様々です。その家庭に合ったものでなければ、意味がありません。そこが難しいところですよね。
マスコミを通じて得られる情報は、十分にあります。ともすると、そこから流行が生じ、なんとなくその方向へ行ってしまうこともあるでしょうし...。自分の家庭を見つめ直すことが...どうしても必要となってきたりします。でもそれは、家を作る時の一つの儀式として、受け入れていただけたら...と思います。そうしたら、その家は、家族にとって、ピッタリと肌に馴染む空間を生み出してくれるはずです。
設計者の仕事とは、それを上手く導き、形あるものにしていくことだと考えています。
住まい雑感のページ