施工図のチェック

工務店が描いてきたきた施工図をチェック。敷地ギリギリに建てるため、こちらは、ディテールなどもかなりシビアな要求をしている。工務店のディテールは、オーソドックスで無理のないものとなっている。でも、こちらの意図を反映しきったものとなってはいない。ここからはじまるのだ。
80平方メートルにも満たない小さな家に50枚の図面、それに施工図。そして、そこからはじまるやり取りによって、図面に描かれた住宅は、だんだんと現実の住まいとなっていく。
こちらの意図を伝える為には50枚の図面を必要とした。工務店の側もそれを理解するのに施工図を必要とする。それがなければ、互いの頭の中にある考えを理解し合うことはできない。そして、互いのギャップを埋め合う為に打ち合わせを重ねていく。
建築に携わるものにとって図面を描くということは、言葉を話したり、文字を書いたりするの同じように、意志を表わし、意見を交わすことだと思っている。
だから、図面を少なくすることができない...。