住まいを作るのに、いったいいくら必要なのか

■坪単価で出てくるものが、すべてではない
 一半の方が家を建てるにあたって、いくらぐらい必要か考える時に、まず三晃にするのが「坪いくら...」という、坪単価だと思います。ハウジングメーカーの広告を見ても、「坪40万円」とか書いてあります。そして、「同じ工法、同じグレードなら、坪単価の安いA社の方がお得だ...」とか、「坪単価50万円で、100m2の家をつくるから5000万円必要...」とか考えたりするのに利用しているのではないでしょうか?

でも、この「坪単価」、基礎の違いや諸費用や外構などの別途工事費を除いた本体工事費をさすことがほとんどです。また、会社によってどこまでを坪単価に加えているか...差があったりします。(良心的な所が、かえって高かったり...ということもありえます。設計事務所は基本的にこの姿勢であると思います。)

また、当然のことながら、地盤の軟弱さ、敷地の形状、道路からの高低差などにより、付帯工事費も大きく変わります。

建物を建てるためには、どのくらいの坪数の家を坪いくらぐらいの単価で建てようかと考えた金額から、だいたい1.3倍程度は、別途費用・諸費用がかかると考えておきましょう。

建物の総費用の内訳
本体工事費 基礎工事から屋根・内外仕上までの建物本体の工事費。
ハウスメーカーのいう標準工事費はこの部分をいう。
付帯工事費 その建物を建てる時に敷地や地盤条件などで発生する工事と、ハウスメーカーの場合の外部設備引込・排水諸工事。
別途工事費 外構・エアコンなど、建物以外で施主が別途発注・購買する工事。
諸費用 各種申請料・印紙・ローン諸費用・引越し費用など。
追加工事費 契約後発生する変更・追加工事費。