気密住宅の注意点

気密住宅の注意点

住宅金融公庫(では、床面積1�当たりのすき間面積が5.0�以下の住宅と定義しています。この時の自然換気回数は0.5回/h(1時間当たり0.5回の換気が、すき間風によってされる。ということ)として考えています。一般的にツーバイフォー工法や工業化住宅では、自然換気回数0.7回/h、それ以外の在来工法では1.0回/hであるので、すき間風による熱の損失(冷暖房の無駄)は、これらの工法に比べ、50~70%に減少することになります。

しかし、この場合、計画換気(強制的に換気設備によって行う換気)を行わないで、自然換気に頼ると、換気量が不足し、室内の空気が汚染されるとしています。

気密施工方法としては、基本的には、住宅全体を防湿気密層で覆うこととなる。具体的には次のとおりです。

■計画換気

換気の目的 気密住宅の空気質の確保、結露防止、臭い・汚染物質の排出等。
必要換気量 一人当たり30�/h、または換気回数 0.5回/hを目安とし、通年に渡り換気量を常時確保する必要がある。
換気計画 主要居室には新鮮空気を吸気。トイレ・浴室等の臭気・湿気が発生する空間から排気。
換気方法と留意点 気密性の高い住宅では、熱回収型第1種換気方法(同時給排気式)又は第3種換気方式(排気式)の採用が望ましい。

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