追加工事費用の考え方

建設中に追加の工事を頼んだり、変更したりすることを追加工事、変更工事といいます。建築主と工事業者の間で十分な合意がないために、トラブルの原因となることが多い部分です。

家ができるまでの数カ月の間、建築主は、建築中の家を何度も訪れ、何度も検討し、物入れの追加とか、タイルの色の変更とか細々とした要望が出てくるので、必ず追加・変更ヵ所が出ると考えておいた方がよいです。

建築現場の雰囲気などから、棚ぐらいは当然サービスかな? と建築主は考えてしまいますが、実際に費用は掛かっているわけです。

実際、工事業者の方は、安い棚板のために、いちいち見積書を用意するのは面倒くさいので、多少の追加分の場合はサービスするつもり(つまり無料)でいます。

しかし、塵も積もれば...安いものでも積み重ねていけば、それなりの金額になっていて、工事業者も赤字になるわけにはいかず、最終的には、追加工事の請求書が出てくることになります。

こうした追加・変更工事のトラブルを防ぐためには、建築主としてはどう対処すればいいのでしょうか。必ず、追加工事を依頼するとき念を押すことです。「これはお金が掛かるのか、掛からないのか?。掛かるとすれば、いくらなのか?」

たくさん追加工事を頼んでいるときは、追加費用の合計を聞くことも大切です。

現場監督は書類を作るのが面倒なので、追加費用がいつまでも分からない場合も多いのです。あまりにも延びる時は、明確に通告してください。

また、最初に取り交わす契約書に、追加工事に関する考え方を明記しておくのも有効です。「追加工事に関しては、依頼後何日以内に追加費用が提出されない場合、費用はタダと考える。。。」など。

ひょっとしたら、サービスかも...といった、中途半端な気持ちで買うには、住まいは高すぎる買い物だということを、肝に銘じておいてください。